独立行政法人 労働者健康安全機構 浜松労災病院

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院長外来案内

■特色

私(鈴木茂彦)の形成外科勤務医としてのスタートは浜松ろうさい病院です。 このたび京都大学形成外科教授を退職し,浜松ろうさい病院に院長として戻ってきました。

浜松ろうさい病院で重症熱傷の治療を経験したことがきっかけで, 京都大学形成外科に移ってから熱傷を含む種々のキズとキズあと(瘢痕)の治療を専門とするようになりました。 さらに口唇裂口蓋裂などの先天性疾患の治療のエキスパートになり,昨年まで日本口蓋裂学会理事長を務めていました。 研究面では人工皮膚の開発と再生医療が一貫した研究テーマで, 20年以上前から私の開発した人工皮膚は日本だけでなく世界中でやけどやその他いろいろなキズの治療に使われています。 さらに新たに開発した糖尿病による足潰瘍などの慢性の皮膚潰瘍に使える新規機能性人工皮膚が今年4月に厚労省に承認され, 読売,毎日,日経,中日,静岡新聞など多くの全国紙,地方紙で報道されました。
院長写真

京都大学における院長記者会見の様子

■対象疾患

(1)
口唇口蓋裂
私の在籍した京都大学形成外科では口唇裂口蓋裂の手術実績は西日本では最多でした。 口唇裂口蓋裂の赤ちゃんの手術だけでなく,一度手術を受けた後の修正手術にも実績と経験があります。 キズをきれいに治すことが私のモットーです。

(2)
巨大色素性母斑(広範囲な黒あざ)
浜松ろうさい病院形成外科開設時に,当時日本で2番目となる赤あざ治療用のレーザー機器が導入されました。 それ以来,浜松ろうさい病院は赤あざや青あざ,シミのレーザー治療には定評があります。
院長外来においてはレーザー治療では治療困難な巨大色素性母斑を主な対象とし, キュレッティング,エキスパンダーなどを用いた治療に加え,人工皮膚や培養皮膚を使った再生医療を行います。

(3)
やけど(熱傷)
やけどはできるだけ皮膚移植をしないで治すのが私の方針です。 皮膚を採取すると新たなキズが生じるからです。 やけどのキズ自体もキズアトやひきつれをなるべく生じさせずに治すことをポリシーにしています。 広範囲な熱傷でやむを得ず皮膚移植を行う場合も,できるだけ皮膚移植を減らすように治療します。

(4)
キズあと(瘢痕、傷痕),ひきつれ(瘢痕拘縮),ケロイド
キズあとやひきつれの治療でも新たな皮膚移植はできるだけ行いません。 私はいろいろな新しい手術方法を考案してきました。 やけどケガによるキズあとに限らず,手術後のキズあとも対象です。 キズやキズあとに関する数々の教科書も編集しています。

(5)
皮膚潰瘍
足や下腿の難治性潰瘍に対し,人工皮膚を用いた新規治療をはじめ, 日々進歩している治療機器を駆使して可能な限り切断手術を行わない方針です。

■診察日時

火曜日 10:00~11:00

■受診について

原則、紹介状をご持参下さい。